根管治療(歯の根の治療)

現在の治療にお悩みや不満はございませんか

・抜歯を勧められたが、抜きたくない
・様子を見ましょうと言われたが、痛い、説明をして欲しい
・治療がいつになったら終わるのかわからない、何度治療しても痛みがとれない

上のようなお悩み、不満のある患者様は少なくないと思います。

この背景には、歯科治療ならではの、"見えない"難しさが大きく影響しています。
根の治療を行っても、また痛みが出て再治療が必要になった、ということが、歯科治療において多いのは、この直接目に見えない感染源が悪さをしていることが多いように思われます。

お口の中をぱっと見てわかること、レントゲンを撮影して一目見てわかることもあれば、その逆もたくさんあります。特に、歯の根の部分は歯茎の中に埋まっていますし、ただでさえ神経の通り道は暗くて見えにくい上に、実際、中の神経の走行は非常に複雑です。

また、歯の中だけではなく、外側には細かいヒビが入っていることもあります。これらは、治療する側にとっても直接は見えにくいのです。歯科医師は、こういった見えない対象に対して、知識経験指の感覚想像を駆使して治療しているのが現状です。こういった状況が、上のようなお悩み、不満につながっています。
つまり、目に見えないということが歯科治療において不利に働き、患者様との間で大きなストレスにつながります。

当院では、特別な目を持った歯科医師がいるわけではありませんが、特に根の治療を行う際には、顕微鏡(マイクロスコープ)を必ず使用して行います。顕微鏡があることによって、"見える"という点で強い味方をしてくれるのです。このおかげで、従来では見えなかった感染源や、新たな根管の発見につながります。
単純に見えることのメリットが多いですし、指の感覚を頼りにするよりは、ずっと信頼と自信を持って治療に当たることができます。結果、問題点がはっきり見えてくるので、治療回数も自ずと少なくなります。

このように、顕微鏡による恩恵は非常に大きいのですが、根の治療中は、見る方向に限りがあるため、根の先や、そのほかの情報が欲しい時があります。

こういうときに、患者様に了承を得て、 歯科用CTを撮らせていただくことがあります。すると、あらゆる方向から歯の状況を観察することができるので、より多くの情報を持って治療に役立てることができます。

このように、顕微鏡、CTによって、問題点が浮き彫りになってくることが多いので、治療においては重宝しているのですが、顕微鏡、歯科用CTをもってしても見えないこと、わからないことは実際あります。

ただし、上のようなお悩み、不満をお持ちの患者様は、一度当院に相談していただければ、なにかお助けになれるかもしれません

当院の根管治療の特徴

カウンセリング・検査の重視

根の治療に至る訴えとしては、痛い、歯茎が腫れた、治療途中の歯があるから続きをしてほしい、などさまざまです。ただし痛み一つを取っても、いつからなのか、一回治療した歯なのか、ズキズキ痛いのか、噛んだときだけ痛いのか、朝と夜では違いがないか、など、その人その歯によってそれぞれ違います。違いがあれば、必然的に行う処置も変わってくるため、最初のカウンセリングは非常に重要です。

続いて、視診、触診、歯周検査、レントゲン検査など、さまざまな検査を行います。見て、触って、歯茎を検査して、ほかの歯と違いがないかじっくり観察をするわけです。総合的に判断し、患者様に状況、今後の治療について説明します。同意がいただければ治療開始となります。

治療の様子を動画でお見せしています

患者様は、根の治療というものが、実際何をされているのかほとんど想像がつかないことが多いようです。
これが、何回も治療されているのによくならない、という言葉につながっているのかもしれません。ややもすると、最初の治療で痛みが取れたのはいいけど、その後の治療は単調で、治療されている実感がなく、痛みもないし、退屈を感じてしまい、来院が途絶えてしまう、しばらくしてまた痛くなったのでまた治療に通う、といった悪循環が生じます。

一度根の治療を途中で放ってしばらくたってしまうと、その歯の運命は、最初に比べてかなり悲惨なものになります。クリニックとしても、なんとか患者様には通ってもらわないと心配なわけです。

そこで、当院では根の治療後に、治療中に録画していた動画をその場で患者様に見ていただくことがよくあります。少しでも治療に興味を持っていただきたいという理由からです。

特に、これまでたくさん根の治療を経験されてきた方や、歯科治療に不安を持って来院された方に興味を持って見ていただいているといった印象を持ちます。見えることのメリットが、歯科医師だけでなく、患者様にもあるようです。

治療の回数を重ねると、映像として、汚れがなくなり、膿が出なくなった、と視覚化できるので、患者様もご自身の歯の状況をつかむことができます。

 

歯の中を治療します

神経を取り除く治療

神経まで進行してしまった深いムシ歯は、神経を取り除く治療が必要です。
神経を取り除いてしまえば痛みは治まりますが、治療を途中で止めてしまうと、
根が腐ってしまったり、歯がボロボロになって、
最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。根気よく、最後まで治療しましょう。

治療前の状態

根の中がたくさんのバイ菌の住みかになっています。
このままでは全体が腐ってしまいます。

このときは歯がズキズキと痛みます。

治療の流れ

腐った部分を取り除き、ていねいにそうじと消毒をくり返します。膿がたまっているときは、膿が出なくなるまで何回も行います。

痛みはこの時点で治まりますが、ここで中断すると再びバイ菌が住みつき治療前よりも悪くなり、骨の中に膿がたまることもあります。

中に防腐剤をつめ、芯になる柱を立てます。

ここで中断すると、柱と歯との境目からムシ歯になることもあります。また、歯ならびや咬み合わせにも影響を及ぼします。

型をとってかぶせものを作り接着すれば、しっかり咬めるようになります。

治療が完了したあとは、定期的な歯科検診を受けて、歯を大切に守りましょう。

これでも痛みが引かない時は…

上記のような根の治療を行っても、効果が現れない場合が時々あります。

これには、様々な原因があるのですが、こうした歯に対しては、通常の根の治療を何回しても、治ってはくれません。その一つには、根の外に細菌が逃げ込んで集落を作ってしまう場合があります。これでは、いくら根の中を綺麗にしても、原因が消えないので治ってはくれないのです。

そのほか、歯が痛いけど、よそで高価な被せ物を入れたばっかりなので外したくはない、などの事情がある場合、
外科的な処置を行う必要が出てきます。歯の中からではなく、外から原因を取り出し、治療するのです。

実際には、局所麻酔を行い、周囲の歯茎を切開して、根尖部を切除し、病巣を摘出し、MTAセメントで封鎖する、といった術式です。

外科処置ではあるのですが、顕微鏡を用いて、最小限の侵襲で行うため、さほど痛みが出ることはありません

治療例

治療例1
治療前 治療後

以前、他院で治療したところに痛みがあり、来院された患者様です。抜随はされていたものの薬はつめられておらず、当院にて根の先までしっかりと薬を詰めたことで、膿みがなくなり、骨が回復してきました。

治療例2
治療前 治療後

根管治療をしたが、痛みが引かない、とのことで転院してきた患者様です。
CTスキャンによる撮影、診断によって、見落とされていた3つ目の根管を発見。根の治療を行い症状が改善しました。

治療例3
治療前 治療後

歯の根から感染し、上顎洞(画像の上部分)に粘液や膿みが溜まっていた患者様です。
1度は抜歯をおすすめしましたが、歯を残したいとのご希望で根管治療を行い、歯を残しつつお悩みを解決することが出来ました。

治療例4
治療前 治療後

根管治療を行ったことで、画像中央の歯の膿み(黒っぽい部分)が消え、骨になりました。

治療例5
治療前 治療後

曲がっている根管に対し、ニッケルチタンフィルという折れづらい装置によって余分に歯を削ることなく、先まできれいに治療が出来ました。

治療例6
治療前 治療後

他院での治療では先まできれいに薬がつめられておらず、膿みが溜まっていた患者様です。
当院で再度根の先まで薬を詰め直したことで、膿みがなくなりました。

治療例7
治療前 治療後

左の鼻だけ重い感じがあるとのことで来院された患者様です。
CT撮影によって上顎洞に抜歯した歯の欠片(左画像上部の白い固まり)があるのを発見しました。こちらの患者様は耳鼻科に紹介し、内視鏡によって歯の欠片を除去したことで上顎洞がきれいになりました。

治療例8
治療前 治療後

歯根の外に膿みがあり、通常の根管治療では痛みが治まらなかった患者様です。
歯根端切除術(歯肉を切開し、骨に小さな穴を開けて膿の袋を取り除く外科的な処置)を行い、逆根管充填(骨にあけた穴から薬を充填)をして症状が治まりました。

治療例9
治療前 治療後

根管治療を行ったことで膿みがなくなり、きれいになった患者様です。

治療例10
治療前 治療後

ブリッジの土台にしていた歯に痛みがあり来院された患者様です。土台の歯の根の先まで薬が詰まっていなかったため、しっかりと詰め直すことで痛みが引き、膿みもきれいになりました。

治療例11
治療前 治療後

他院にて被せものをした際、抜随せず神経を保護する治療を行っていましたが、恐らく被せものが適合しておらず隙間から感染してしまった患者様です。根管治療を行い、痛みと腫れが引きました。

治療例12
治療前 治療後

根の先まで薬が詰まっておらず、痛みがでている患者様です。
当院にて、再度薬を詰め直したことで、根の先にあった膿み(左画像の上部中央の黒い部分)がきれいになってきているのが確認できます。